先日芦ノ湖に行ったときのことです。(芦ノ湖に行ってみると...)
ブラックバスを釣ろうと、九頭龍神社へ向かいました。
ザ・プリンス箱根から湖に沿った遊歩道を歩いて北上します。

しばらく歩くと料金所があります。
「うっ、金とるのか。」
ガラガラと引き戸を開けて関所の中に入ると、おばちゃんがいました。
「九頭龍神社で釣りやってもいいですかね。」
と尋ねると、
「ええ、大丈夫ですよ。こないだもニジマスを釣ってた人がいました。今、何が釣れるんですか。」
とのこと。
「ブラックバスです。」
「ブラックバスって食べられるんですか。」
「ええ、食べますよ。白身で、バター焼きとか、から揚げにすると美味しいです。」
そんなやり取りをして、しかたなく600円を払って中に入りました。

箱根 001



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しかし、ブラックバスが食用として日本で最初に放流された芦ノ湖で、ブラックバスが食えるのか?、と尋ねられたことは思いがけないことでした。たまたまかもしれませんが、ブラックバスのメッカ?の芦ノ湖で食用として認知されていないとは。

ブラックバスを食う、で思い出すのが宮崎県の御池です。
御池は、澄んだ水をたたえる湖です。
キャンプ場があり、山に囲まれた、のどかで景色の良いところです。
ブラックバスが割とよく釣れるので何度か行ったことがあります。

10年以上前のある日、釣り仲間数名と、御池のほとりで、釣ったブラックバスとブルーギルをから揚げにして宴会をしたことがあります。
そのとき、さばいた魚のはらわたを湖に投げ込んでみました。
すると、エビや小魚が見る見るうちに集まってきて、全部平らげてしまいました。
御池の水が澄んでいるはずです。
たくさんの掃除屋が、葦の茂みや岩陰に待機しているのです。

そんな御池に行くと、大きなクーラーボックスに腰かけて釣り糸を垂れている人々が必ず見られます。
その日も、そんな人達がいて、我々がルアーを竿の先にぶら下げながら歩いていると、「ブラックバスが釣れたらくれんね。」と話しかけてきました。
地元の人のようです。聞くと、ミミズを餌にブラックバスを釣っているそうです。

ブラックバスがおいしい魚だということを知っていて、釣れたらクーラーボックスに入れて持って帰るそうです。そして、ブラックバスを釣る人はたいていリリースするから、釣れたらもらうとのことでした。

御池ではブラックバスは普通に食用魚でした。
まだ、少数派ではないでしょうか。


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